「さ、帰ろっか」
「はい」
1日、あっという間だったな。
また、今日の待ち合わせの時間に戻ればいいのに。
そう何回も思った。
「あ、そういえば、このあいだ一緒に歩いてたのって、彼氏さん?」
「え?このあいだ?……あー!爽ちゃんのことですか?」
それって、宇佐美先輩を避けちゃった時のことかな?
それにしても、なんでそんなこと聞くんだろう。
「爽ちゃんは全然彼氏とかじゃないですよ!幼馴染みで、私のお兄ちゃんみたいな存在なんです!あ、同じ高校なんですよ!」
「ふーん、そうなんだ。なら良かった」
え……?
良かった……?
またドキドキと心臓が音を立ててうるさくした。
良かったって、どう言うこと?
ただの自惚れじゃなかったら、爽ちゃんが私の彼氏じゃなくて良かったってことだよね?
どうして……
どうしてそんなに私をドキドキさせることばかり言うのだろう。
それにはなんの意味があるの?
本当に私、期待しちゃっていいの?

