「あ、あそこのショップ入りたいです!」
もう帰ろうかと言う話になって、出口に向かっていた時、お土産売り場を見つけて入った。
「わあー!いっぱい可愛いぬいぐるみ売ってる!あ……!これ……!!」
「ん?何、どうしたの?」
「このウサギのぬいぐるみ、私同じの持ってるんです!昔、近所に住んでた男の子にもらって」
そう、あの王子様がくれたもの。
それが私のウサギを好きになったきっかけだった。
「そうなんだ、可愛いねこれ」
「もらった時すっごく嬉しくて、今ではお守りとして家に置いてます!」
それを見るたびに王子様を思い出す。
今、どこで何をしてるんだろう……
「ふーん、その子のこと、好きだったんだ」
「へっ?!」
宇佐美先輩がニヤニヤと意地悪な顔でこっちを見てくる。
「図星だ」
「ま、昔の話なんでもう違います!」
なんだか宇佐美先輩に言われて恥ずかしくなり、咄嗟に嘘をついてしまった。

