「わー!見て見て宇佐美先輩!ペンギン可愛いー!」
「ほんとだ」
動物園に着いてからというものの、私の方がはしゃいでしまってる感がすごかった。
宇佐美先輩は楽しんでくれてるのかな。
「あ、見てこのラッコ。渚にそっくり」
「え!そうですか?うーん、それって嬉しいようなそうでもないような……」
「カワイーってことだよ」
ああ、どうしてそんなことを平気でサラッと言ってしまうんだろう。
宇佐美先輩にその気がなくても、そんなこと言われたら、期待してしまう。
本当に宇佐美先輩と一緒に居るだけでドキドキが止まらなくて、どうにかなりそうだった。
「あ、もうすぐふれあいの時間だよ。ほら行くよ」
「はい……」
自然と、繋がれる手。
宇佐美先輩は私がこんなにもドキドキしてるなんて、気付いてないだろうな。

