「そういえば、どこか行きたいところとかあるの?」
「はい、あの……動物園に行きたいです!そしたらウサギも居るし、楽しいかなって」
ずーっと頭の中で、この日のことを考えていた。
宇佐美先輩も楽しんでもらえるようなもの、それは何だろうって考えた時に、
真っ先に出て来たのはウサギと触れ合える場所だった。
「ここからすぐにある動物園、知ってます?ウサギとも触れ合えるんですよ!」
目をキラキラ輝かせる私に、宇佐美先輩は優しく微笑み、
「俺のためにそこまで考えてくれたんだね、嬉しい。実はそこ、昔一回だけ行ったことあるんだけどそれっきりで、また行きたいなって思ってたんだ。すげーじゃん渚」
そう言って私の頭をポンと優しく撫でた。
褒められた嬉しさと、頭を撫でられた嬉しさで、私は顔を真っ赤にさせた。
宇佐美先輩にバレないように、早く行きましょ、と腕を引っ張って公園を出た。

