「まあまあ、そんなこと言わないであげてくださいよ!今からあのウサギ王子とデートなんですよ!」
「はあ?デート?」
「ちょっともう!言わないでよ加菜!」
なんとなく、爽ちゃんには知られたくなかったのに……
あの時のこともあるし、余計な心配はかけたくない。
まあ、この先ずっと秘密にしてるなんて、絶対不可能なことだったんだろうけど。
「まあ良いじゃん良いじゃん!本当、あの王子と二人っきりでデートとか凄すぎますよね」
「おいお前……」
私を心配そうに見つめる爽ちゃん。
ほら、そんな顔させたくないから、知られたくなかったのに。
私は爽ちゃんの顔を見れず、目を逸らしてしまった。

