「渚!!」
ドアの方に目をやると、息を切らした加菜が居た。
「渚!大丈夫?」
「来てくれたんだ、ありがとう。大丈夫だよ、ちょっと打って擦りむいちゃっただけだし!」
「そっか……大事に至らなくて良かったよ。あ、そういえばさっきのウサギ王子めちゃくちゃかっこよかったね」
私はうん、と頷き顔を真っ赤にした。
さっきのことを思い出すと、恥ずかしさと嬉しさでどうしようもなくなる。
宇佐美先輩にお姫様抱っこされるなんて……
「あのね、加菜。私、宇佐美先輩のこと好きになっちゃった」
「ええっ、そうなの?!」
やっぱり、どうしても加菜にはちゃんと伝えたくて。
加菜は驚いた表情をし、一瞬固まって居た。

