そして、今日。

私たちの高校の名物行事である、球技大会が行われる。

それは、学年関係なく、トーナメント戦で行われるため、
一年生から三年生まで、全学年が燃える行事となっていた。


クラスでも盛り上がり、みんなで頑張ろうという団結力も深まったように感じる。


加菜と私はバレーボールの試合に出ることになって、三回生と運悪く当たってしまい、一回戦で負けてしまった。


「そりゃそうだよねー、三年生とか敵うわけないよ!」

「そうだね。でも楽しかったね!」


ああ、すごく今充実してるなって、そう感じた。


「あとは、男子のバスケットボールを見守るのみだね!」


私たちは一回戦で敗退してしまったけれど、男子は三回戦にまで進んでいた。


「次どこと対戦だろう?……って、あれって!」

「宇佐美先輩のクラスだ」


なんと、二年生である宇佐美先輩のクラスとの試合だった。