「やべえ、まじで可愛い。すげえ癒されるわ」
少年のようにテンションが上がるウサギ王子。
そんな彼を見て思わず、
カシャ
「え、何してんの?」
写真を撮ってしまった。
「仕返しでーす!何だか私も悔しいので、私しか知らないウサギ王子さんを携帯に残しました!」
「はははっ、渚ってほんと面白いな」
無邪気なその笑顔に吸い込まれそうになる。
そんな笑顔見たら、何だか私まで嬉しくなっちゃうな……
「ってか、ウサギ王子さんってなんだよ!俺だって名前で呼ばれてねえじゃんか」
「あ、ごめんなさい……じゃあ、宇佐美……先輩?」
「よくできました」
そう言って大きな手でクシャッと私の頭を撫でた。
昨日の、爽ちゃんの手とはまた違う、男の人の手。
爽ちゃんよりも、少し華奢で優しい感じがした。
だめだ、意識しちゃって、本当に顔が見れないよ。

