「あ、あの……手……」
「ああ、ごめんごめん」
校舎から出て、しばらく歩いててもずっと繋がれた手にドキドキして、居ても立っても居られなくなった。
絶対顔真っ赤だし、なんだか余裕のウサギ王子がムカつく……
「どこ行きたい?あ、うさちゃんって、甘いものとか好き?」
「大好きです!」
と、目をキラキラさせて答える私に、俺も、と優しく微笑んだ。
「じゃあ、俺ずっと行きたかったとこあるんだけど、男一人で入るのは気が引けてさ。うさちゃん付き合ってよ」
私はコクリと頷き、黙ってウサギ王子について行った。
誰とも来たことがない場所に、私が初めて一緒に行く。
他の子は、連れて行かなかったお店……
そう思うと何故かドキドキが止まらなかった。
ダメダメ!相手はあのウサギ王子だよ。
あんなこと言って、どうせ女の子を落とすための口実だ!
騙されちゃダメよ、渚!!
私は自分の頬をパシッと叩き、よし、と気合を入れた。

