あ、この人たち……
昨日ウサギ王子と一緒に歩いてた二人だ。

ウサギ王子が真ん中に立ってた時は、彼が圧倒的な存在感を持っていたけど、

こうやって二人を見てみると、レベルが高い。

赤髪のヤンチャそうな可愛い系男子と、茶髪の爽やかメガネ男子。
何この学校、イケメンしかいないの?


「学校始まって二日で二年の教室に来るなんて凄いね。亮介の熱狂的ファンの子?」

「いや!断じて違います!これを、返しに来ただけなんです!」


グイッと目の前に体操服とタオルが入った紙袋を二人の前に近付けた。



「ふーん、亮介なら今女の子とデート中だよ」

「え、ウサギ王子って彼女居たんですか」


そりゃそうだよね。
あんなイケメンに彼女が居ないわけがない。

って、私こんな体操服とタオル借りちゃって、彼女に悪いことしたんじゃ……!


「いや、あいつ彼女なんかいねーよ?つーか、今後も作んねーだろな」



……え?