…僕は、あの後どうなったのだろうか


まぁどうでもいい。
どうせ…僕は…


いや、もうやめよう


、まず…


「ここは、どこ?」


辺りは砂浜。目の前には大きな海。


見たことないような…
見たことあるような…


淋しいような…
懐かしいよう…


ここは…、


「和泉」


「!?」


声のする方へ振り向いた

そこには…、


「水紀…?」


そこには、蘭藤水紀がいた


「…はじめまして、かな」


自分とそっくりな外見、声に鳥肌が立つ。


「喋るのははじめまして、だね」


「、そう」


少し、悲しげな表情をしたような?


「水紀、ここは…どこなの?」


「ここ?んー…僕達が今がいる空間は現実と違うからなぁ…、どう説明したらいいか…」


「…水紀、目を見せて」


「目?」


僕はロボットだから他人の目を見ればその人のことがなんでも読み取れるんだ。


「…いいよ、どうぞ」


「………」


…あれ、なんも読み取れないのだけれど。


「あ、あれ…おかしいな」


「?、もういいかな?目が疲れちゃう」


「あ、ごめん」


「いーよ、いーよー」


あれ…ここではロボットの不思議な力は読み取れないのかな


「ん、でも、ここは普段いる時限とは違うって事?」


「んー…なんてゆーんだろ、」


「…空間が違うのか?」


「うん!そぉ!さすが!」


「…戻るにはどうすれば?」


「そこの海に沈んでけば、現実にたどり着くよ」


「う、海に沈む…?」


「?、うん。」


「…ぇえぇえぇえ!」


う、海に沈むて!

「…もちろん、一人で」


一人で、か。

「なんで水紀は、戻らないの?」



「え?」



「…皆、待ってると思うよ。…僕を造るくらい、君は皆に愛されていたんだ」


「…」


「愛されてて、よかったね。まぁ…君が来たら僕は廃棄、かな」


「…」



「でも僕はそういう運命だっ…」
「違う」


…なんだ?


「違う、よ。僕は…戻りたくない思い出があるから…。たとえ愛されてても、戻れない。」



…?


「さぁ、君は行きな。」


「ま、まだその思い出とやらを聞いてな…」


「あぁ、時間のようだ…」




「…彼女をよろしくね」


彼は僕を海に押した。

僕は海の奥の底に堕ちた。