現在、生徒会室。
理事長が言ってたラボの救助隊を待っています。


梶くんは…ぐったり倒れてる。いったいどうしたのだろう。


「…大丈夫かなぁ」


沈黙のなか、口を開いたのは静だった。


「…大丈夫よ」


杏樹があやす。


「本当…?すごい心配になってきたよぅ」


静が冷静さを失い、前髪ばっかいじってる。


「静、少しは冷静になさい」


杏樹がまたあやす


「うん…」


そう静はいいながら髪をいじるはやさは変わらず…


杏樹も呆れ果て、あやすのをやめた



「ごめんなさいね、華。蘭藤水紀の事は…私がなんとかするわ」



杏樹…が、なんで知っているのだろう

杏樹、貴女一体…何者?



「華…?ごめんなさい、思い出させてしまったかしら…」


「…思い出す、?ははっ…笑える。思いだせるわけないでしょ?ふっ、馬鹿みたい。、本当、杏樹…の馬鹿、」



いつの間にか私の頬には煌めく一滴が流れ落ちていた。


「杏、樹のばかぁ。あんじゅの…うぅっ」


「…ごめんなさい、華」




「…彼女が泣いてるのは、僕のせい?」


…その声の主は、


「か、梶くんっ起きたの…?」


梶くん。…がいつの間にか起き上がっていた。


「彼女は、蘭藤水紀のことを知っているのでしょう?それで泣いているなら…僕のせいと、同じ、」


「かじく、」


「…ごめん、華」

「ちが、梶くんのせいじゃないよ!だって、梶くんは蘭くんじゃない、じゃない」


「『蘭くんじゃない』?…違うんだ、僕は…蘭藤水紀、同様なんだ」



え…?


「梶和泉!!和久井華には言わない、という約束だったはずよっ!黙りなさいっ!」



「ごめんね…華、」


ガラ

梶くんが部屋からでていった。


「梶くんっ!」


追いかけた。…でも


廊下には梶くんの姿は見当たらなかった