「あーっ、南の島ぁ!行きた、」


「いやよ、絶対」


「うぇーんっ…華ちゃーんっ!華ちゃんは賛成?」



えー…今の場所はやはり生徒会室。みーんな授業受ける気なし。

そして聖羅が抱き着いてきた。


「私も、肌を焼くのは…遠慮したいわ」


「華は綺麗な肌してるよね。きめ細かいというか。白い。雪みたいに」


…、梶くんそこまで褒められると照れる。

最近、梶くんが異様に距離が近い、気がする…


気のせいかな


「そんな事、ないわよ」


「…綺麗だよ」

聖羅から私を引き離し、グイッと顎を持ち上げられる。

うきゃっ


「ちょ、ちょい待ったーっ!」

椎が止めにはいった


「な、なぁに?椎」


「いや、なぁに?じゃないでしょ華ちゃん!」


「何か用?」


「いや、美空くんも!」


「だから、僕は美空じゃ…「まぁそれは置いといて」」

椎がツッコミ役はあんまないよね。これはレアだ。

「最近、華ちゃんと距離が近くない?俺は近く感じる。うん、そうなのだけれど」


「そう?普通じゃない?…ねぇ、華?」


梶くんが「…ねぇ、華?」のところをあまりにも色っぽい声で言ってくるから…


「え、ええ、そう思う…わ」


圧倒されてそう言っちゃった。…


「は、華ちゃん!?」

想がびっくりしてる
今日は赤い髪を後ろでしばっていたので、いつものちょんまげ的なものがなかった。


「あ、えっと、間違…「華…?」」

ああ…ダメだ。今の私では梶くんに勝てないよ



「てか話逸れてるーっ南の島ぁ!」


聖羅が話を引き戻した。


その瞬間


グイッ

また海斗が…腕を引き寄せた反動により今私はソファーに座っている海斗の膝の上に座った。


「…猫。」


「へ、?」


そのまま後ろから抱きしめられた。


「もこもこ、可愛い。んぎゅーっ」


!?やっぱ不思議だぁ


「んー…眠い、」


「ああ!海斗!寝ないでっ」


「かぃくんダメだよぅ!」


静が揺すった。


「んー…ウサギさん揺すらないで。…あ、今日は【ケセランパサランVSドッペルゲンガー】の予約締切日だ。あ、予約時間終わった。もう死のう」


おいおいおいっ!


「こ、この間読んでた本…の事かしら?えと、死ななくてもいいでしょう?」

「ダメ。あ、でも猫がいるならいいか。一つくらい減っても。」


「え!?えと、また発売されたら買いに行きましょ、ね?」


「猫と買い物…?行く。」

よかったー…
その反動で放してくれた。


「僕も行きたいなぁ」


「そうね、静も一緒に行きましょう。」


「猫とー、ウサギとー、あとだぁれ?」


「…ウサギ、静のこと…?まぁ買い物はまた後日、決めましょう」


「うん」


一件落着


あと、やはり聖羅の意見は却下され、みんなで【ケセランパサランVSドッペルゲンガー】を買いに行くことになった