「南の島行きたぁい!」



その一言を言ったのは…聖羅だ。



はい、こんにちは。和久井華です。
えー…今、生徒会室で皆様涼んでいらっしゃいます。
皆様というのはご存知の通り、生徒会メンバーと私達5人。


今年の夏の日差しがキツイ。とのこと


いっつも元気な想が倒れているくらいだぁ。

杏樹→仕事してる
静→アイス食べてる
聖羅→暑くて格好が男化しつつある
海斗→読書してる
紫苑→浬と話し合いしてる(←話が合う)
椎→私の髪をいじってる
浬→紫苑と同じく
想→静を睨みつつ寝っころがってる
梶くん→鼻歌を歌いながらずっと目を閉じている


私→そんな皆を観察。です

計10人が一つの部屋に集まり…もっと暑苦しい


まあこの部屋は冷房が効きすぎてるけどね



そんな中、聖羅が立ち上がってあのセリフをいったのだ。

勿論杏樹は

・暑い
・面倒臭い


の二点張り。


聖羅はただ単に水着が着たいだけらしい。


それなら尚更…嫌よ、と杏樹。



「僕は華ちゃんの水着見たいなぁ…ねぇ?」


と想が。


「何言ってるのよ、私が着ると思う?」


「あー、スタイルに自信がないからかー。そうなのかー。」


「な、何おぅっ…」


反撃しようと思ったら…

ぐいっ


「何やってるの、華。ダメでしょう。一応お嬢設定なんでしょ。」


梶くんが引っ張って、私の腰に腕、肩に顎、手首も梶くんの大きな手で包まれてた。

そして先程のセリフを耳元で囁いた。


…これ端から見たらただのいちゃつきカップルでしょう。


「ちょ!ダメだよ!」

とアイスを食べながら静

「華ちゃんは僕のものーっ」

と静を睨みながら想

「聖羅ちゃんはそういうの、好きじゃないわよん。」
と聖羅

「読書の邪魔」

と海斗

「「おいっ」」

と浬と紫苑

「ヒュー♪やるねぇ」

と椎


皆が私の手首を掴んだ。


ぐいっ


きゃーっ、男の子、力半端ない。


「いたたっ」


「、大丈夫?皆放しなよ、その手。華が痛がるでしょ」


梶くんはそういって私を抱きしめる力を一層に込めた。


「いや、お前がはなせよ。」


「いやだね。華をそんなケダモノばっかのとこ、行かせれるワケないでしょ?」


うひゃー…なんか恥ずかしい、よ?


「かっ梶く、」


「しっ!黙ってよね。黙らなければ…お嬢じゃないこと、バラ…」


「はいぃぃ!わかりました!」


また梶くんが囁いてきたからきっと顔が真っ赤だ。


「華ちゃーんっ、どしたの!?真っ赤っ赤…」


「い、いや!大丈夫よ」


まさか想から言われるとは…