はい、コンテスト当日です。


さぁ、今から始まります。



「皆様、こんにちは。和久井華です。このコンテストの司会を勤めさせていだだきます。よろしくお願いしますね」


「へぇ、華様が行うのね」


「え、和久井様が!?それは聞かなきゃだな!」


「キャーーッ華様!頑張って下さいませ!ファン一同応援していますわ!」


などとの歓声があがった

…頑張って、覚えてよかったな。えへへ


なんだか照れ臭くなった


「華様が笑ってらっしゃるわ」

「本当だー」


「和久井様が…」



学園からの紹介が終わり、本題の歌が始まった


「最初の方は、1‐A 七海錫さんです。曲名は【一輪華】」


滑らかで和風なイントロが流れた。


そして終わった

「すごい…」

思わず声が出てしまった。
小鳥遊学園はレベルが高すぎなのですっ


「次の方は…」


二人、三人と次々歌い終わり次でラストだ。



「最後に、2‐R 梶和泉さん。 曲名は【Flower winter trance】」

美しいピアノのイントロが流れた。
息をのむくらいに神秘差が激しい。
物音がたてれないよ!

「〜♪」


あ、旧教室の時より上手くなってる。
高音が…すごい

いいなあ、歌が上手くて。


そして終わった


「ただいま、全ての歌が終わりました。これから投票を行います。」


投票…といっても結果は決まっているけれど


「審査結果が決まりました。発表します。」


「優勝者は…梶和泉さんです。」


パチパチ
歓声の渦が巻き起こる。


「梶さんは檀上へ上がって下さい」


梶くんが来た


「おめでとうございます。皆さんに喜びの感想を」


梶くんにマイクを渡した。



「えー…僕の歌を最後まで聞いてくれてありがとう。次は、皆で歌おうか。その時はまたよろしく。」


「はい、おめでとうございます。あら?、学園から優勝賞品があるもようです。」


学園上部の人から赤い封筒が渡された。
中身を確認すると…


「読みあげますね。
[優勝した者、おめでとう。祝うぞ。優勝賞品は…考えるの面倒じゃ。だからわらわが何でも一つ望みを聞いてやろう 理事長より]
…です。梶さんには理事長から一つ望みを叶えて貰えるそうです。この封筒をお受け取り下さい」


梶くんに封筒を渡した。


「ありがとう」


そう言って、ニコッと微笑む彼に皆、心を奪われた。

「カッコイイ…!」


「ヤバヤバですぅ〜、完璧ですねぇ〜」


「あいつ…すげぇな」


ついには男女どちらも彼の虜になってしまった


そして、この歌唱力コンテストは梶くんのファンクラブ結成日になったのだ。