ジー


今の私の目線の効果音は、それだ



「…なに」

数分、ミステリアス美男子を見つめていたらついに痺れを切らしたミステリアス美男子。

ミステリアス美男子って長いな

「いや…何も」

「…?」


いやいやいや!

あれは…蘭くん、じゃないんだよね

「ね、ねぇ梶くんて、どこからきたのかしら?趣味は?部活何にしたのかしら?」


「…なんか質問多過ぎ。というかそれを答えると僕に何か利益あるの?」

「、あ…」
「ないよね。何故そんなこと聞くの?」

…あるって言おうと思ったのに、


「、教えてほしい…から?」

「僕は知ってほしくもないけど?」


…小悪魔め


「いいでしょう?データ取りよ。」


「ふーん…転校生のデータを取り、ブツブツ…うん、一理あるね」

なんとか理解したみたい。
途中ブツブツ言ってたけど


「いいよ、でも自分に利益がある事しかして来なかった僕にとってそれは嫌だからデータ交換…でどう?」


「いいわよ」


「まず…何処からきた、かは北海道から。趣味…歌を歌うこと?かな。部活は入らないよ。家で歌ってたほうがマシ」


「…そう。では、私のデータは…」

言葉を続けようとしたら梶くんが席から立ち、顔を私の顔に近づけた。

「か梶く、ん?」

ジーっと私の瞳を見てるけど…なんだ?


「ふーん…和久井華、ね。両親がいなく、煌さんとこにいるんだ。じゃあこれから世話になるね」


ん?なんか全部知られて…

「データ取り完了、ご協力ありがとう。んじゃ」

そうして煌くんは教室外へ出ていってしまった

いやいや、ご協力て何もしてないよ?

瞳をジーって見られたくらい…

あれでわかったら人じゃないしっ

怖…