あのぉ〜…
ここ本当にテーマパーク?

見るからに、シーン…としてるのですが。

あ、こんにちはー!
さあ、来ました
「近場な、テーマパーク」
あれ?違う?
「近場で楽な、テーマパーク」
あれれ?なんか違う
「近場でら…」
もう面倒だわ。

あらら、杏樹の面倒臭さがうつった?笑っ

みーんなで来たから人が多いです。

「RIKOパーク」という、近場で1番でかいテーマパークです。

小さいころに両親と一緒にいったな…
四人で…。

って…四人?
私とお父さんとお母さんと…誰?

あれは…誰?

「ううっ」

…激しい頭痛が、


…思い出せない。

「華ちゃんっ!わっ顔色悪いよ?大丈夫?」

想が話しかけてきた。

「あ、ええ。大丈夫。」

「…そ?元気ないけど…。」

「大丈夫よ。顔色は変わらないほうが危ないのよ?」

「そうなの?」

「ええ」


「そうなんだ」

「ええ」

「そうだったんだ」


「ええ」

「そうだっ…」

「ええ。」

想が言い終わる前に答えてあげた。


「ひどいっ」


「しつこいのよ」


「心配してるのにっ」


ああ…、こうなると想は面倒臭いんだった。

「想、ごめんなさいね。少しだけ…頭痛がして、」


「ええ!?それはダメっ休んで!てか休め!本当はジェットコースターとかお化け屋敷とか華ちゃんにきゃーきゃーいわせよーと…じゃなくて、楽しませよーと思ったのにっ!決して僕が1番楽しみにしてたんじゃないしっ」


…そうとう楽しみにしてたんだな。


「大丈夫よ。少し休んだら治ったわ。ありがとう」


「絶っ対嘘。」

キッと睨まれる。

うう…怖い

「う、嘘じゃないわよ。本当…よ」

「…本当?」

「ええ」


想は何かを真剣に数分考えた後、
「僕が異変を感じたらすぐに休ませるから」
と言ったあと、杏樹達のほうにいった。


私もその方向についていった。
一体どこ向いてるのかわからない杏樹に話かけた。

「ねぇ、杏樹。なんでこんなに静かなの?テーマパークらしさを感じれない雰囲気よ?」

「客がいたらうるさいじゃない。貸し切ったのよ、貸し切り」

「…は!?…じゃない。え!?貸し切り!?」

「…?何か問題でも?」


ああ、杏樹らしいというかなんというか…

「いや…別に、何もないわ…。」


「そう。と、いうか普段のパーク来場人数と小鳥遊学園の人数を合わせてみなさいよ。…無理でしょう?」


…確かに。
さすが杏樹。


「…そうね、」


「では、後ほど。私は個人事情で仕事があるの。」


そういって杏樹はどこかへ行ってしまった。


…遊ぶか!