「話しと言うのは…っと、その前に…椎月!」

「はーい!」

二階から返事声がする。

「華ちゃん帰ってきたぞ」

「まじかっ!」

どたばた、と階段を降りてきた。

「ごめんっ華ちゃん!」

椎月が顔の前で手を合わせてる。
…嫌な予感的中。

「…なに」

「…華ちゃん、顔ひきつってるー」

想、…スマイル、Smile!OK!
「同居、高校全体にばれちゃった!」

…は?

どうきょばれちゃった?
ドウキョバレチャッタ?

…同居ばれちゃった?

「は!?」

「ごめん、」

ざっと説明してくれた。

こーゆーわけだった。

椎月が今日の昼、友達と新一年生の事喋っていて、ついうっかり私の事を話したらしい。

「で、でも、一緒に住んでる女の子、って言っただけ!」

じゅーぶんじゃねぇか!
「…というわけでこの馬鹿のせいで華ちゃんのことが学園全体に知れ渡ったらしい。とゆーわけで設定を作った!」

煌さん…設定て…。

煌さんが取り出した紙にはこんなことが…書いてあった。





“華ちゃんの設定”

1.椎月達のイトコ。
2.親が海外にいるから同居中。
3.○△グループの令嬢。
4.学園内ではほとんど一緒にいる(三人と)。
5.勉強はある程度できる子設定
6.小鳥遊学園の生徒会の皆さんともなるべく一緒いる。
7.一応お嬢設定なので上品な振る舞い&言葉で。




と、まだまだ続いている。


「3、4、6が理解できないっ!7とか無理ってか、長い!多いっ20以上ある!」


「3は、華ちゃんの身が危険にならないように。華ちゃんキレイだし…令嬢なら手、出さないでしょ?」

「ああ、そゆこと…。」

「4は3と同じようなもの。護衛、護衛。」

「…へー、」

「6は、理事長が全て事情を知ってるので生徒会のみんなに頼んだみたい。ちなみに生徒会役員は五人。7は…頑張って。」

「…はい、わかりませんけど、わかりました…。」

もう、どうなる!?