「うー…シクシク」
「うー、浬くん…」

私と、想くんが泣いてる。



春になりました。
春は別れ&出会いの季節。
今年、浬くんが卒業しました。

あ、浬くんと想くんの人気はまだまだ上昇してます。
ファンクラブもあるとかないとか、うん。あるよ。

浬くんファンクラブの方々が泣いてる…
私も悲しいよ…

「なんで、お前らが泣くんだよ…」

「だ、だだだだってー」

そんなかんじのまま家に帰りました。


「ただいまー…」

「あ、華ちゃん♪可愛いねー」

「…椎月さん…。会うたび口説くのやめて下さい。」
「だって可愛いんだもん」

椎月さんがぷくーと頬を膨らます。
う…可愛い。

「もう、次からしないで下さいよ」

「はいはーい」

「今日はお祝いですよー」

そういってステーキを出した。

「わあ、華ちゃん大好き」

「…想くんのお祝いじゃないよ?」

「わかってるよー!」

…絶対わかってないな

「…ありがとな」

!?
浬くんからそんな言葉がっ!?

「全部声にでてんぞ」

怒り狂った声で言われた

「…いやいやそんな、わけないし」

「華ちゃーん…俺も聞いちゃった♪」

てへっ、て感じで椎月さんが…。

「いやいや滅相もないです〜!」

「賑やかでいいねぇ」

と煌さん…。

本日は浬様、ご卒業おめでたくないであります。
あ、おめでとうございます…。


「…彼らと、なにがあっても仲良くしてやって…」

「んー?なんかいいましたあー?煌さん」

この時、あんなことになるとは…思いもよらなかった。