「いってらっしゃい。」 祥に見送られ、何も口にせずに玄関から外へ足を踏み出した。 祥の挨拶はいつも同じ・・・ね。 いつも同じ。 そう思っていたが、今日が私の人生の大きな変わり目だと言う事はまだ知るよしもなかった。