夏休みの魔法




ブーッブーッ……


突然のバイブ音にびくっとした。


そういえば、スマホを上着のポケットに入れておいたんだった…。


電話だと気づき、慌てて取り出してディスプレイを見る。







ディスプレイには、「お父さん」の文字。







…なんで、こんなときに…。



だいたいの意図は分かってはいても、出たくなくて電話を切った。



大きくため息を吐く。













「…父親からの電話に出ないなんて、相当嫌われてるな」