「お久しぶりです!」
俺は久しぶりに会えたのが嬉しくて、駆け足で駆け寄った。
「久しぶり~。なんかまたちょっと背伸びたんじゃないか?」
「木崎さん、親戚の子と久しぶりに会ったような反応ですよ」
「おっと、痛いとこついてくれるじゃないか、北斗くん?」
こうやって、自然と話せるところが好きだ。
まるで親子みたいに話せる。
「あ、そうだ。木崎さん、新しく入った子なんですけど」
千来のことを紹介しようと思って、千来を振り向く。
そして、驚愕した。
「…せ、ら…?」
一瞬、ほんの一瞬。
千来が、すごく厳しい目つきで、木崎さんを睨んでいたように見えた。
まるで、仇でも見るかのように…。

