夏休みの魔法


「たっだいま~!」


テンションの高いまま、玄関のドアを開けた。


あたしの家は一軒家の二階建て、東京にある。


「おかえり、優来」


真っ黒な髪と瞳、優しそうな風貌。

身長は180近くあるんだろうか…とにかくかっこいい、未来にぃが出迎えてくれた。


「未来にぃ、早いじゃん!なに、大学休み?」


「まあね。…ほら、ご飯できてるから」


「あ、うん!」


もう12時を過ぎているから、お腹すいた。



洗面所で手洗いうがいをして、キッチンへ行く。


こういう小さいころからの行いって、ずっと身につくものなんだよね…。