「えーっと…。じゃあ、俺たち付の見習いってことで。…マネージャーみたいなことしてもらうけど、いい?」
夕哉が遠慮がちに切り出した。
「はい!分からないことが多いですが、よろしくお願いします!」
「うん、よろしく」
「ねぇ、なんて呼べばいーい?」
空が小首をかしげて木崎くんに聞く。
「なんでもいいです!」
うーん、としばらく悩んでいた空は、
「じゃあ千来ちゃん!女の子みたいだし!」
「え、僕女っぽいですか!?」
木崎くんはぎょっとしたように身じろぎした。
「まぁ…可愛いほうではある」
「え、水月くんまで!?」
水月…木崎くんのこと気に入った?
って、あれ?
「俺たち、自己紹介した?」
水月も驚いていた。
「してませんけど…?」
「なんで名前知ってるの?」

