夏休みの魔法


『好きだよ、優来』


「あたしも好き…」


電話越しなのに、すぐ近くで言われているような、甘い声。


『…こういうのは、直接言うべきなんだけどさ。いつ会えるか分からないから、今言っとく』


北斗くんは言葉をきって、続ける。




『俺は芸能人だから、気軽に会えるわけじゃないし、不安にさせることもあると思う。だけど、信じて。どんな噂がたっても、俺には優来だけだから。優来しか、俺を分かってくれる女の子はいないから』





「……信じてるから、大丈夫だよ。北斗くんは北斗くんの道を、精一杯前だけ向いて歩いていればいいんだよ」


『ありがとう』


聞こえる声は、どこまでも優しい。


そして愛おしい。





あたしにかかった夏休みの魔法。


それは、こんなにも素敵な形で解けてくれた。


あたしはこの奇跡のような出逢いを、大切にしようと思う。




家族が、COLORFULが。


そして、大切な人がかけて、そして解いてくれた、夏休みの魔法を。




一生かけて、大切にするよ。