「はい、次質問、憧れの先輩北斗」
「え、そこで俺当てちゃう!?」
「北斗、声出てる」
嘘っ!?
水月に呆れたように注意された。
え、え~、どうしよう。
「…えっと…趣味は何で、どんなことに活かしたいですか?」
「しゅ、趣味…?」
あ、困っちゃった?
…頑張って考えてくれてるんだろうけど。
表情、変わりすぎでしょ…おもしろい。
困った顔、あれでいいじゃん、でもやっぱダメだ…。
アフレコできそう。
まさに百面相…。
みんなが笑いをこらえてる。
でも…ヤバい、限界。
「あはははははっ」
いきなり笑い出した俺を見て、みんながびっくりしてる。
それでも気にしてられなかった。
「ちょ、マジヤバい…顔変わりすぎ…!あははっ…」
俺は笑いがおさまるまで笑って、涙まで出てきた。
「ごめん、笑って。続きどうぞ」
初対面の人の前でこんなに笑ったの、いつぶりだろ…?

