夏休みの魔法


結局家まで一緒に行くことになった。


「あ、俺作詞できたよ」


「ほんと!?おめでとう!」


「ありがとう。…優来のこと想って書いたら、社長に褒められた」


「何書いたの!?」


「後で見せてあげる」


…笑ってる北斗くんを見てると、楽しみなような、ちょっと怖いような。





帰り道、会話はとぎれなかった。


話すことはたくさんあった。


…夢みたい、こんな風に北斗くんと話せるなんて。


彼女に…なれるなんて。


なんて、幸せなんだろう。