だから、大好きな人と会えて嬉しかった。
でもあの日の北斗くんは、どこか不安そうで、何も知らないただの女の子としていたほうがいいと思いました。
だから、何も言わなかったんです。
名前もなにも。
今思えば、そのときから北斗くんを騙していたんですね。
本当にごめんなさい。
正直、そのとき何を話したのか、全部は覚えていないんです。
でも、思い出したことがあるんです。
北斗くんが、あたしに言ってくれた言葉。
『夢なんて、あせらずゆっくり見つければいいんじゃない?いろんなものを見て、いろんなことを聞いて、経験して。何かを始めるのに、遅すぎるなんてことはないと思う』
嬉しかったんです。
何も決まっていないあたしに、そう言ってくれて。
夢がないのは悪いことじゃない、これから見つければいいんだ。
そう、思わせてくれたんです。
だから、報告します。
あたしの夢は、小さくていい、自分のお店を持つことです。
COLORFULを見ていて思いました。
誰かを笑顔にすることがしたいんです。
あたしは、やっとできたこの夢に向かって頑張ります。
だから北斗くんも、COLORFULのみんなと一緒に頑張ってください。
いつも、そしてずっと、応援し続けます。
あたしは、北斗くんの一番最初のファンだから。
最後に。
もう会うことはありません。
だから言わせてください。
あたしは、北斗くんのことが好きです。
今まで本当にありがとう。
咲島優来
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