夏休みの魔法


「優来、北斗はどうするの?」


「北斗くんには、もうバレてたの。会うと未練が残ると思って…。でも、これを渡しておいてほしい」


取り出したのは、北斗くん宛ての手紙。


それを、夕哉くんに渡す。


「分かった」


「それじゃあ、本当にありがとう。最高の夏休みだった。また家に遊びに来てね」


「俺たち、頑張って有名になるから!」


うん、きっとできるよ。


陽汰くんの明るさに、とても励まされた。


「コンサートとかやったら、来てね!」


絶対行くよ。


空くんは可愛くて、いつも癒されてた。


「作詞した曲も、聞いてほしい」


発売されたら、その日に買うから!


水月くんはクールだけど、何事にも熱心に取り組んでいた。


「また、連絡するからね」


待ってるよ。


夕哉くん、リーダーとしてみんなを引っ張っていく姿、とてもかっこよかった。


「…よかったな、優来」


蒼…迷惑かけっぱなしだったけど、ありがとう。


「…みんな、ありがとう。ずっとCOLORFULのファンでいる。…みんなのこと、大好きだから」


ありがとう、本当にありがとう。


…大好きだよ。