夏休みの魔法


「で、二人の関係は?」


「それ、僕も気になる!なになに、つきあってるの?」


「「それはない!」」


あ…しまった、タメ口きいてしまった…。


「ぷっ…あははは!同い年だし、タメ口でいいよ~」


顔に出ていたのか、空くんがそう言ってくれた。


「…ありがとう…」


…みんな、優しいな…。


「こら、話そらすな」


「あー…幼なじみだよ」


「幼なじみ!?こんな可愛い子が!?」


いやいや、陽汰くん目腐ってるんですか。


「つーか、え、じゃああれじゃん、木崎さんと小さい頃から知り合いってこと!?」


「まあ、そうなる。…って、あれ?それも知らなかったっけ?」


「「「「初耳だ!」」」」


…見事ハモったよ。


「知ってたっつーか気づいてたと思ったんだけど…」


「…なんか、蒼ズルい!」


「いや、俺のせいじゃねぇし!」


それから蒼はいじられて、それをあたしと水月くんは苦笑しながら見ていた。