ついに、No.5の子の番になった。 その子は直前まで考え込んでいたようだけど、いざやるってなったら、吹っ切れた顔をしていた。 そして、それと同時に。 空気が、変わった。 相手を罵っているのだろうか、大きく開いた口。 力強い、射るような鋭い瞳。 終盤の仲直りでは、表情は一変して、涙ぐんだような顔になる。 最後には、ふわりと。 まるで、女の子のように、笑った。 「……似て、る…」 呟いた俺の声は、幸いみんなには届かなかった。