ー優来sideー
北斗くんにあたしのことがバレてから、三日が経った。
約束通り、彼にはまだバラす気はないらしく、COLORFULに対する態度に変化はない。
ただ、当然のごとくあたしに対する態度は変わった。
いつもあたしのことを気にかけてくれていたのに、今は、それがない。
COLORFULの前では、変わらずに感情をさらけ出す。
でも、あたしとの会話の中で、笑うことはなくなった。
それを気づいていての対応か、気づいていないのか、どちらかは分からないが、COLORFULのあたしに対する態度に変わりはない。
…北斗くんにバレた三日前、お父さんの楽屋で座り込んでいたら、当然お父さんが戻ってきた。
めずらしく焦ったようにあたしに近づき、何があったのかを尋ねた。
あたしは、北斗くんにバレたことを話した。
するとお父さんは少しだけ顔色を変えた。
でもすぐに、蒼には話せ、あいつには何も隠すなと言った。
まるで、あたしと蒼の関係すべてを、知っているかのような口調で。
最初からそのつもりだったあたしは蒼に連絡し、すべて話した。
驚きはしたものの、落ち着いていた蒼が頼もしかった。