「…希来ってさ、ほんとシスコンだよな」
「うん、あたしもちょっとそう思った」
ツンデレとシスコンって…。
いろいろ危ないと思う…。
お姉ちゃん、希来の行く末が不安だよ…。
…なんて、希来だしあんまり心配してないんだけど。
進路のことも、将来のことも。
「…そういえばさ」
「うん?」
「お前、高校の宿題とかどこに置いてあるんだよ?北斗、机の上見てたけど」
ああ、それは…
「机の引き出しの鍵ついてるほうと…ベッドの下」
「は!?お前ベッドの下とか危ないだろ!」
とかいいつつ、蒼は座っているところの下を探っている。
「おーおー、俺たちより難しそうな問題だな」
「そりゃあ、ね。学校違うし、普通科だし、芸能人みたく忙しくないし」
「…お前、頭いいんだよな~」
「うん、蒼よりはいいと思う」
「ひどっ!」
え、だって本当のことじゃーん。

