夏休みの魔法


バンッとリビングのドアが開かれる。


「…とりあえず、たぶん大丈夫です…」


…なんか、蒼のせいでごめんね。


「おーっし、さすが千来!」


「…こっちです」


千来についていく。


…リビング以外、初めて入る。


リビングから突き当たって左の部屋のドアを開ける。


「どうぞ」


「失礼しま~す」


「おじゃまします」


入った感想。


「…綺麗じゃん」


左側に置いてある薄いオレンジ色のベッド。


その横には勉強机が置いてある。


それだけの、シンプルな部屋。


「わーっ!」


蒼がいきなり、ベッドにダイブした。


「おまっ…人の家で何やってんだ!」


「…ああ、別にいいですよ、僕もよくやるんで」


いや、いいのか!?