夏休みの魔法


「そう。お前がいなかったら、きっとあいつは今ほんとに苦しんでたと思う」


必死に自分を作って、壊されないように守って。


「…俺には、俺たちには…どうしてやることもできないからさ…」


自嘲気味に笑う夕哉くん。


「…ずっと一緒にいたのは、夕哉くんたちのほうです…。それが、北斗くんの支えだと思います」


辛いとき、苦しいとき。


どんなときでも側にいたのは、メンバーだ。


どんなときでもお互いに支え合ってきた。


…だから、北斗くんは。



みんなの前では、特別な顔するんだ…。