夏休みの魔法


はぁ、と大きなため息をついて、ベットに横になる。



…未来にぃと希来は、知ってたんだ…。

あたしが、START事務所に入るように言われること。


なんで…あたしなの?


二人は許してるから?

あたしだけ、許してないから?



あたしは……どうすればいいの…。







泣きそうになったとき、コンコンとドアがノックされた。


「…誰」


あたしは起き上がって尋ねた。


「俺、あ…」

声だけでわかったあたしは、ドアを開けて…その人に抱きついた。



「わっ、優来!?」


「…どうすればいい?あたし…。…ねぇ、知ってたんでしょ?……蒼も」





蒼を見上げると、やっぱりばつが悪そうな顔をしてた。