最後には、少しだけトークがあった。
「今日は楽しかったよ、ありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました!たくさん学ばせていただきました!!」
夕哉が代表して、お礼を言う。
木崎さんは最後までにこにこしてて、とても優しかった。
「では、最後に!ゲストが来ていただけるときの恒例ゲーム、あれをやっちゃいましょう!」
イタズラっ子の目をした陽汰が、木崎さんを見る。
「おお!?俺もやるのか!」
「もちろん、やってもらいますよ!!」
「ちょっと怖いな~」
恒例ゲームとは、あらかじめ作っておいたくじを引いてもらい、そこに書いてあることについて話してもらうこと。
たぶん別にゲームではない、と思う…。
「さあさあ、引いちゃってください!」
陽汰はこのとき、特にテンションが高い。
それだけおもしろがってるんだ。

