夏休みの魔法


最後には、少しだけトークがあった。



「今日は楽しかったよ、ありがとう」


「こちらこそ、ありがとうございました!たくさん学ばせていただきました!!」


夕哉が代表して、お礼を言う。



木崎さんは最後までにこにこしてて、とても優しかった。




「では、最後に!ゲストが来ていただけるときの恒例ゲーム、あれをやっちゃいましょう!」


イタズラっ子の目をした陽汰が、木崎さんを見る。


「おお!?俺もやるのか!」

「もちろん、やってもらいますよ!!」


「ちょっと怖いな~」



恒例ゲームとは、あらかじめ作っておいたくじを引いてもらい、そこに書いてあることについて話してもらうこと。


たぶん別にゲームではない、と思う…。



「さあさあ、引いちゃってください!」

陽汰はこのとき、特にテンションが高い。


それだけおもしろがってるんだ。