夏休みの魔法


いっぱい話して、演技力ゲームをして。


木崎さんはソロで歌ってくださって、観客を魅了した。



俺たちも精一杯やった。


それでも、やっぱり木崎さんみたいに大人っぽくはできない。



それが悔しくもあり、なぜか嬉しくもある。


俺たちにはまだまだ上があるんだって。


まだ伸びしろはあって、これからも成長していけるんだって。


そう、思えるから。



なんとも都合のいい考え方だけど、俺はこの考え方がけっこう好き。


何かに詰まったとき、そう考えれば少しは楽になると感じるから。