夏休みの魔法



現在の時刻、午後5時55分。


「Dream☆Night」の収録まで、あと5分。


あたしはステージ袖にいた。


今、ステージは幕が下りている。


オープニングはCOLORFULが飾るから、みんなはステージ中央にいた。


みんなは黒いラメ入りの衣装を身にまとっていた。




「…千来、おいで」


夕哉くんが、あたしを呼ぶ。


なんで呼ばれたのか分からず、小走りで向かった。



すると、みんなが円陣を組んだ。


基本的に、収録でもコンサートでも、COLORFULみんなで何かをやるときは円陣を組むんだそうだ。


みんなは当然のように、その輪の中にあたしを入れてくれた。


「…失敗はないに越したことはないけど、もし誰かが失敗したら、みんなでフォローすること」


夕哉くんが、みんなに言い聞かせるように、顔を見ながら言う。



「緊張せず、楽しんでこうぜ。……一人じゃ、ないから」


最後の言葉は、北斗くんを見て言ったようだった。


「…ああ」

北斗くんも、にこっと笑ってた。


COLORFULでいるときの、素の笑顔。



「よしっ!…じゃあ…いくぞ、COLORFUL!」


「「「「「「おう!!」」」」」」



みんなの声が、綺麗にハモる。







…COLORFULは、こんなにも素敵なグループなんだと、みんなに知ってもらいたい。






誰も知らない裏側を見れて、嬉しかった。