「じゃあ、何?見捨てたの?自分を守るために使ったの?」
姫華は責めるように伊織に言い寄った。
「要が……要が私のことを助けてくれたんだよ。
私たちが給水場っていうところを見つけて食べ物を食べてたら鬼が来て急いで隠れたんだけど要の方から音がして……
要を助けようとして隠れてた場所から出て逃げてたら要が来てくれて、それで………
うっ……。」
涙が止まらない伊織はその場に泣き崩れた。
姫華がまた何か言おうとしたとき、健吾が助け船を出してくれた。
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