伊織は夜の暗い町をさ迷い続けた。



……怖い………


只でさえ夜で怖いのに


誰もいないとなるともっと怖い。




要……


早く私の前に現れてよ……心細いよ。



要がいないと私、だめだよ。



お願いだから早く………現れて?



伊織は心の中でずっと願った。



あと、9時間