「でも、渡らなきゃですよ。」 伊織は励ますようにそう言った。 「そうだね。」 「…ワニとかいないかな?」 不意に要くんがそう言った。 「バーチャルだよ?いたとしても噛まれて痛くないでしょ。」 「分かんないよ?だって俺ら結構疲れてるし。」 「まあ、確かに……」