「あれって……」



「そうだよ。あれが多分、賭けに負けたお偉いさんたち。


これでわかってくれた?」




「ああ。けど、なんで俺を呼び止めたんだよ。」




「君はこの会社にとっての救世主。



けど、僕的には君の負けってことだよ。


それを伝えとこうと思って。



それじゃ、僕も行くよ。」




そう言って松坂はどこかへ消えてしまった。




なんだよ……



要はイラつきながらも歩き始めた。




なあ、伊織



ゴメン。



裏切っときながらあれだけどまだお前のことが好きだ。




また、いつかどこかで………




【end】