「なあ、なんで金を選んだ?」



「借金……があったから。


けど、お前にとやかく言われる筋合いはない。」




「知ってる。ただ、教えてやろうと思って。



このゲームの秘密を。」





そう言って松坂は微かに微笑んだ。




「なんだよ、秘密って…」




要はその笑みに引き寄せられ話を聞くことにした。