「ねえ、冨田さんが殺されたとき、電気消えたよね? あれって偶然なのかな……?」 伊織の何気ない質問に松坂が反応した。 「確かに。それに毒を飲んどきながら唸ったりとかしなかった。 もしかしたら、首を絞められたのかもしれない。 布かなにかで…。」 すると次は佳子が思いついた。 「布だったらありますよ! さっき、誰のかわからなかったナプキンが! でも、それでは殺すほどのものではないと思うんですが……。」 佳子は少し残念そうにした。