「ねえ、要。一旦、まとめよう。」


「そうだな。」


伊織は要から了承を得たため、まとめることにした。



「冨田グループ社長の冨田 定宗さん59歳。


そこのテーブルに座っていた。



隣に座ってたのは吉田 南子さんと高田 俊郎さん。


冨田さんの死因は毒死だと思われる。



で、冨田さんと親しい人ってどこにいるの?」



伊織は一通りまとめてから大きな声で尋ねてみた。



この中に一人は絶対いるはずだ。



こんな豪華客船に一人でのるとかおかしいしね。


すると、男の人と女の人がこちらに向かって小走りできた。