「で、なんで、死んだんだろう。 刺された跡もないし、首を絞められた跡もない。 じゃあ、何で……。」 要は真剣に考えた。 てできた考えは“毒死”だけだった。 「ねえ、松坂さん。この人の死因は毒死以外に何か考えられますか?」 「まあ、それが妥当だろうね。」 伊織は松坂が否定すると思っていた。 けど、これほどにも情報が手に入らないのだから仕方がないのかもしれないと思った。