「…ねえ、今にも泣きそうな顔してるのに、それ言う?」



私、泣きそうな顔してるんだ……



………あっ……


わかった。


なんでモヤモヤしたか…


でも、こんな理由じゃ要に笑われるかも…




「なんでも…ないから。そ、それじゃあ!」



伊織は急いで要から逃げようとした。



けど、すぐに腕を捕まれた。