バタン!……



勢いよくドアを閉め逃げた。



けれど要に追いつかれてしまった。



「ねえ、何で逃げるの?


あと、さっきの勘違いしてない?」



要がkissしたくてしたわけじゃないのはわかってる。


けど、心の中がモヤモヤする。



こんなの偶然なのに……


許せばいいのに…


何でだろ?


何でこんなにモヤモヤするんだろ?


誰か、教えてよ。



伊織は要の方を振り向き笑顔で答えた。



「わかってる。船が揺れたからでしょ?


事故…ってことなんでしょ?」



伊織は必死に笑顔を作った。