「…ろ!起きろ!」 誰かがそう叫んでた。 伊織は目を擦りながら起きた。 すると松坂が青ざめた顔でいた。 微かに手が震えている。 松坂が指差す方向をみると何か黒い物体が何体か海から見えた。 「鮫だよ。鮫が群がってる。」 要が震えながら言った。 佳子の方をみると怖くて動けないのか、その場で固まっていた。 「ね、ねえ、どうやって抜けるの?」 伊織も震えながみんなに聞いた。